お客様のあらゆる使用環境にあわせて、大電では特殊導体・特殊シールド・特殊シースを使用した最適なロボットケーブルをご提案しております。
目次 1.特殊導体について - 銅合金導体 2.特殊シールドについて - 耐屈曲シールド 3.特殊シース -滑性シース -低アウトガスPVCシース
特殊導体について
まず導体については、耐屈曲性やコネクタの加工性等を総合的に判断し、大電では軟銅線(スズメッキ軟銅線)をロボットケーブルに使用しておりますが、使用環境に応じて特殊導体もご用意しております。
銅合金導体
例えば、使用条件の厳しい箇所で使用する場合、特殊導体として「銅合金導体」をご提案しております。
銅合金導体を使用したロボットケーブルは軟銅線の導体と比べ、耐屈曲性が大幅に向上します。
軟銅線の導体と比較試験した結果は下記の通りです。
銅合金導体を使用したシリーズについては、型式に「Ⅱ」が付きます。
例)RMFEVⅡ-SB
特殊シールド
次にシールドについては、耐屈曲性やシールド効果等を総合的に判断し、大電では編組シールド(型式に-SBがつく)をロボットケーブルに使用しておりますが、使用環境に応じて特殊シールドを数種類ご用意しております。
耐屈曲シールド
例えば、使用条件の厳しい箇所で使用する場合、特殊シールドとして「耐屈曲シールド」をご提案しております。
編組シールドと同等のシールド効果をもちながら、耐屈曲・耐捻回性に優れております。
耐屈曲シールドを使用したロボットケーブルには、型式に「-SLABX」がつきます。
例)RMFEV-SLABX
また編組シールドに比べ外径を小さくできる「横巻シールド」や「金属テープシールド」もご用意しております。
特殊シース
最後にシースについては、難燃性・耐油性を考慮し、大電では「難燃・耐油性PVC」をロボットケーブルに使用しておりますが、使用環境に応じてシースについても特殊シースを数種類ご用意しております。
滑性シース
例えば、ロボット機内やケーブルガイド内で使用し、ロボットケーブルのシースに摩耗がある場合、「滑性シース」をご提案します。難燃・耐油性PVCシースと比べ摩耗抵抗が小さく、シースの削れを軽減できます。
同じ条件で耐久試験を実施した結果が下記写真の通りです。
難燃・耐油性PVCシースを使用したロボットケーブルにはシースの削れが確認できますが、滑性シースを使用したロボットケーブルにはほとんど削れがありません。
滑性シースを使用したロボットケーブルには型式に「S」がつきます。
例)RMFES-SB
低アウトガスPVCシース
例えば、アウトガスの発生を抑えたい箇所でロボットケーブルを使用する場合、「低アウトガスPVCシース」をご提案します。
低アウトガスPVCシースを使用することで、アウトガスを低減できます。
難燃・耐油性PVCと比較し、アウトガスの発生量を約1/3に低減することができます。
なお、低アウトガスPVCシースを使用したロボットケーブルには型式に「-LG」がつきます。
例)RMFEV-LG
また上記以外にも、-40℃までの環境で使用可能な「耐寒性シース」もご用意しております。
如何でしたでしょうか。
特殊導体・特殊シールド・特殊シースを使用したロボットケーブルのご要望がございましたら、
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