目次 1.ロボットケーブルの配線について - ケーブルを取り出す際の注意事項 - ケーブルを配線する際の注意事項 - ケーブルを固定する際の注意事項 2.配線する際の注意事項まとめ
ロボットケーブルの配線について
お客様の使用用途に適したロボットケーブルを選定・使用していたとしても、配線時の小さなミスで思いがけない早期断線につながるケースがございます。
ロボットケーブルを安心してご使用いただくために、配線時のポイントについてご紹介します。
ケーブルを取り出す際の注意事項
①ケーブルが捻じれないように取り出す
タバ巻きになったロボットケーブルを取り出す際、ケーブルが捻じれないように取り出してください。
ケーブルが捻じれていると絶縁線心の撚りが乱れた状態となります。
その状態で可動させると、座屈による早期断線が発生し易くなります。
ケーブルが捻じれている場合は、無理にまっすぐにせず、撚りを解消し取り出しを行ってください。
ケーブルを配線する際の注意事項
②ケーブルが捻じれないように配線する
取り出す時と同様に、ケーブルが捻じれないように配線してください。
なお、大電のロボットケーブルには、捻じれを確認できるように、ケーブル表面に「―」を印字しております。
捻じれがないか確認する際、是非参考にされてください。
③適切な長さで配線する(ケーブルガイド)
ケーブルガイド内にロボットケーブルを配線する場合は、適切な長さで配線してください。
もし配線したケーブルが長すぎると、、、
- ケーブル同士が絡み易い
- ケーブルガイドとの摩擦が激しくなり、シースが破れ易い
といったトラブルが発生します。
反対に、配線したケーブルが短すぎると、、、
- 固定箇所で過度な張力がかかってしまう
- ケーブルガイドとの摩擦が激しくなり、シースが破れ易い
といったトラブルが発生します。
このようなトラブルを防止するために、適切な長さになるように、ケーブルガイドに曲げを加えた状態で、ロボットケーブルがガイド内の中央を通るように調整してください。
④スペースを空けて配線する(ケーブルガイド)
ケーブルガイド内にロボットケーブル配線する場合は、スペースを空けて配線してください。
もし、下記イラストのように多数のロボットケーブルをスペースなく配線してしまうと、ケーブル同士が干渉し早期断線につながる可能性があります。
早期断線を防止するために、下記表を参考に必ずケーブル(エアチューブ)間のスペースは空けて配線いただければと存じます。
上下方向 | ケーブル外径の20%(min 2mm) |
左右報告 | ケーブル外径の10%(min 1mm) |
また、上記以外にも「仕切り版を使用する」「フラットケーブルに変更する」といった対策もございます。
仕切り版を使用する
フラットケーブルに変更する
フラットケーブルは複数のケーブルを融着 or 接着加工したケーブルであるため、ケーブル同士が絡まる心配はありません。
フラットケーブルの詳細はこちら
ケーブルを固定する際の注意事項
⑤固定は必要最低限にする
ケーブルが動く可動部分を固定してしまうと、固定した部分にストレスが集中するため、早期断線の原因となります。
ロボットケーブルの固定は必要最低限にしてください。
配線する際の注意事項まとめ
如何でしたでしょうか。
今回ご紹介した注意事項については、下記まとめております。
- ケーブルが捻じれないように取り出す・配線する
- 適切な長さで配線する(ケーブルガイド)
- スペースを空けて配線する(ケーブルガイド)
- 固定は必要最低限にする
ロボットケーブルの配線に関する、不明点・お困りごと等ございましたら、お気軽にお問合せください。