目次 1.型式の意味について 2.型式の意味まとめ
型式の意味
大電ロボットケーブルシリーズの型式にはアルファベットや数字が入っており、これらのワードにはそれぞれ意味がございます。
例)
RMDH(21885)AWG15/2C
RMDVⅡ-A(c21885)AWG23/4C
RMFEVⅡ-SBX(2517)AWG25/3P
RMFEU-SB-B(21611)AWG19/4C
RMCS-SB(2464)AWG26/3P 等
今回はその型式の意味についてご紹介します。
①について
①については、そのケーブルの使用用途を表します。
型式に「RM」が入っているものは、可動部配線に適したロボットケーブルです。
一方で「HR」や「SCL」が入っているものは、固定部配線に適したケーブルとなります。
②について
②には、「FE」や「D」「C」等のワードが型式として入ります。
このワードは、そのロボットケーブルが使用する絶縁材を表します。
②に入るワード | 使用されている絶縁材 |
FE | ETFE絶縁 |
D | 特殊エラストマー絶縁 |
C | 架橋ポリエチレン絶縁 |
例えば「FE」というワードが入っていた場合、そのケーブルの絶縁材には”ETFE”を使用しております。
③について
②と同じように③についても、「V」や「H」等のアルファベットが型式として入ります。
このワードは、そのロボットケーブルが使用するシース材を表します。
③に入るワード | 使用されているシース材 |
V | PVCシース |
H | 薄肉耐摩耗PVCシース |
S | 滑性PVCシース |
U | ポリウレタンシース |
T | 耐寒シース |
V-LG | 低アウトガスシース |
なお、滑性PVCシース(S)、ポリウレタンシース(U)、耐寒シース(T)、低アウトガスシース(V-LG)については、特殊シース(オプション製品)となります。
▶特殊シースとは?概要はこちらまで
④について
④には、ケーブルによって「Ⅱ」が入っていたり、入っていなかったりします。
この④については、そのロボットケーブルに使用される導体の種類を表しております。
型式に「Ⅱ」が入っていない場合、そのロボットケーブルは当社標準導体(軟銅線 or スズメッキ軟銅線)を使用した製品となります。
(シリーズ・サイズによって、どちらの標準導体を使用しているかが変わります)
一方で、「Ⅱ」が入っている場合、そのケーブルは標準導体より耐久性が高い「銅合金線」を使用した製品となります。
▶銅合金線とは?詳細はこちらまで
⑤について
⑤にはケーブルによって、ワードが入っていたり、入っていなかったりします。
この⑤については、シールドの有無及び使用されているシールドの種類を表します。
⑤にワードが入っている場合、そのロボットケーブルはシールドが付与されたケーブルとなります。
また入っているワードによって、シールドの種類がわかります。
⑤に入るワード | 使用されているシールド |
-SB | 編組シールド |
-SBX | 耐屈曲編組シールド |
-SW | 横巻シールド |
-SLA | 金属テープ |
▶各シールドの特長は?詳細はこちらまで
なお、文字が入っていない場合、そのロボットケーブルはシールドなしのケーブルとなります。
⑥について
⑥には、ケーブルによってアルファベット1文字が入っていたり、入っていなかったりします。
この⑥では、そのロボットケーブルが標準品なのかどうかを判断できます。
もしアルファベットが入っていない場合、そのロボットケーブルは標準品となります。
反対に、アルファベットが入っている場合は、標準仕様とは異なる特殊品(カスタム製品)となります。
⑦について
⑦には、4桁もしくは5桁の数字が入ります。
この⑦については、そのロボットケーブルが取得しているULのスタイルナンバーを表記しております。
⑧について
この⑧については、そのロボットケーブルの導体断面積と絶縁線心数を表しております。
「/」の前につく数字が導体断面積、「/」の後につく数字が絶縁線心数となります。
また、Cは心数(Core)、Pは対数(Pair)を表しております。
同じ数値だとしても、CとPでは絶縁線心数が異なりますので、ご注意ください。
例)4Cと4Pの場合
4Cの場合 → 絶縁線心数は4本
4Pの場合 → 対(絶縁線心2本のペア)が4つ → 絶縁線心数は8本
型式の意味まとめ
如何でしたでしょうか。
今回ご紹介した内容について、下記まとめております。
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