大電ではお客様の要望に合わせた電線・ケーブルの開発、提供を行っています。本記事では、航空機給電用に開発した耐摩耗性を大幅に向上させたケーブルの導入事例をご紹介します。
<目次> 1.導入前の状況・課題 - 導入前の状況 - 課題 2.導入製品「Dy-reCT」 - 製品使用例 - Dy-reCTの特長 3.導入後の効果 4.あとがき
導入前の状況・課題
導入前の状況
駐機中の航空機が使用する電力は、地上に備え付けられた動力設備(GPU)から電源ケーブルを航空機に繋いで給電されます。電源ケーブルは、屋外の工事現場での電力供給でもよく使われているゴム製のキャブタイヤケーブルが一般的です。
課題
空港の駐機場は、道路と違って平坦ではなく細かなでこぼこがあります。航空機や支援車両が停止する時に摩擦が大きくなりブレーキの利きを良くするためです。その路上で電源ケーブルを繰り返し使用すると、ゴムが急速にすり減ってしまうという悩みがありました。
導入製品「Dy-reCT」
製品使用例
「摩耗に強いケーブルが欲しい」という要望に応えるため、引きずりや擦れのある環境に最適な耐摩耗性・耐熱性に優れた塩化ビニル(PVC)ケーブルを開発しました。
航空インフラ事業を手掛ける株式会社エージーピー様(東京都大田区)に採用いただいており、同社が関わる国内主要空港で航空機給電用ケーブルとして使われています。

Dy-reCTの特長
大電は、自社で被覆材料の配合から手がけているため、様々な用途に合わせた製品開発が可能です。
特殊キャブタイヤケーブル「Dy-reCT」シリーズは、耐摩耗性、耐水性、耐断線性、耐食油性等、特殊環境や用途、お客様の要望に応じた電線・ケーブルの開発を行っています。
導入後の効果
JIS(日本産業規格)に基づく社内試験では、従来のゴム製ケーブルと比較して約40倍という高い耐摩耗性を確認できました。
また、柔軟性も高いことから、現場での取り扱いが容易な点も評価されています。
あとがき
電線・ケーブルに関するお悩みやお困りごとのある方は、ぜひ大電に一度ご相談ください。
皆さんの「困った」を大電ケーブルが解決します。