油圧バルブは、油を媒体として動力を伝え、小型でも大きなパワーを得ることができる油圧システムを操作する機器です。ここでは、油圧バルブの原理や仕組みなどをわかりやすく解説します。
目次 1.油圧バルブとは? -油圧バルブの役割 -油圧バルブの原理・仕組み 2.大電の油圧バルブの特長やメリット -油圧バルブの特長と機能 -油圧バルブのメリット 3.油圧バルブの使用例 4.あとがき
油圧バルブとは?
油圧バルブはどのような原理や仕組みで、何の役割を担っているものなのでしょうか。
1972年から油圧バルブの製造・販売を行っているバルブメーカーの大電が詳しく解説します。
油圧バルブの役割
油圧バルブは、油圧ポンプやアクチュエータとともに油圧装置を構成する機器の一つです。油圧ポンプにより圧をかけらて流れ込んできた油の「圧力」「流量」「方向」を油圧バルブがコントロールし、アクチュエータに送り込みます。
油圧バルブの原理・仕組み
油圧装置は油を媒体として様々なものを動かすことができるシステムです。
パスカルの原理に基づき動力を伝達し、小さな力を大きな力に変えることができます。
非圧縮性である油を使うことで、油が受けた圧力が液体全体に均等に伝わって、実際にかけた力よりも強力なエネルギーを生み出すことが可能なのです。
この油圧装置は、大きな動力を必要とする船舶や建設機械、工作機械などの様々な用途で、動力伝達や制御を行うために使用されています。
大電の油圧バルブの特長やメリット
油圧バルブの特長と機能
油圧バルブの特長
- 耐久性
船舶向けからスタートした大電の油圧バルブは、海洋の厳しい環境に負けないタフなボディで、50年以上に渡り鍛えられてきました。頑丈で高い耐久性を有しています。
- 操作性
油の「圧力」「流量」「方向」を正確に制御する操作性に優れています。
圧力補償付きで流量制御機能を備えた油圧バルブを豊富にラインナップしており、負荷変動の影響を受けずに、油圧バルブの手動レバー操作に比例して、安定した流量や速度の制御が可能です。
油圧バルブの機能
- 流量制御機能
レバー操作角に比例した流量制御が可能になる機能です。
- 圧力補償機能
負荷変動の影響を受けずにアクチュエータの速度制御が可能になる機能です。
油圧バルブのメリット
正確な制御が可能な油圧バルブを使用することで容易に操作することができ、
作業の効率化や省人化、危険を伴う作業の安全性向上に貢献します。
油圧バルブの使用例
船舶
船舶のウインチでの巻取り、繰り出しやクレーンによる重量物の上げ下ろし等を制御する際に油圧バルブが使われます。

建設機械
ブルドーザーやショベル、クレーンなどの建設機械では、駆動システムやブレーキ制御に油圧バルブが使用されます。

あとがき
動作を正確に制御する油圧バルブは、作業の安全性と効率を向上させることができます。
油圧バルブに関する疑問やお困りごとなどがございましたら、問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。
バルブ製造歴50年以上の大電が最適な提案をさせていただきます。